8年連続売上No.1の角川版日本の歴史漫画と、リニューアルして生まれ変わった小学館版日本の歴史漫画。
どちらを購入しようか迷っている方、いらっしゃいませんか?
そんな方に向けて、角川版と小学館版(最新版)を両方とも全巻購入して読んでみた筆者が、いろんな角度から比較してみました。
角川か小学館か購入を迷われている方、ぜひ参考にしてみてくださいね!
角川版と小学館版のレビュー記事を見てみる(こちらをタップ)
【日本の歴史漫画】角川版と小学館版(最新版)を比較
角川版と小学館版(リニューアル版)の違いを、下記11点比較してみました。
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1つずつ説明します。
価格&巻数
巻数は一緒ですが、セット価格・1冊の価格ともに、小学館版より角川版のほうが若干安いです。
発売日
角川版は、15巻までは2015年に発売、16巻は2022年10月に発売され、令和の出来事(安倍元首相の事件など)まで網羅されました。
一方小学館版は、2022年12月に41年ぶりにリニューアルされ、2023年現在、一番新しい日本の歴史漫画です。
イラスト
漫画家の一覧が縦に長くなってしまったので、開いて見られるようにしました↓
角川版と小学館版のイラスト・漫画家一覧(こちらをタップ)
角川版
小学館版
角川版は、スタジオジブリの近藤勝也さん、「ケロロ軍曹」の吉崎観音さん、「DEATH NOTE」の小畑 健さんなど豪華な執筆陣によるイラストです。
小学館版は、旧版のあおむら純さんの漫画から今風のテイストの漫画に変わりました。
角川版は、表紙と漫画は違う方が描いていますが(16巻は表紙・漫画同じ漫画家)、小学館版は表紙と漫画ともに同じ方が描いています。
角川版のイラストはかわいらしくキラキラした感じ、小学館版のイラストはシンプルで真面目なイメージ。どちらも迫力ある漫画ですよ!
監修
角川版は、16巻以外は一貫して東京大学教授の山本博文さんが監修。
小学館版は各巻で監修者が違い、山川出版社の教科書作りに関わってきた歴史学者が専門分野の監修を担当しています。
特徴
角川版の大きな強みは、東京大学 山本博文教授による「歴史の大きな流れをつかむ」技法「東大流」に基づき構成されているところと、イラストが豪華なところ。
一方小学館版の大きな強みは、編集協力が日本史の教科書で有名な山川出版社であるところと、情報量が多いところで、ちょっとびっくりするくらい細かいところまで描かれています。
角川版に比べると、小学館版の方が情報量・文字量が多いです。
近現代史の割合
角川版も小学館版も近現代史のボリュームが多いのですが、リニューアルした小学館版が少し上回っています。
ただ明治時代から現代までのページ数を数えてみたところ、角川版は1,792ページ、小学館版は1,792ページとページ数は一緒でした。
明治時代以降に関しては内容の違いはあれど、割合はそんなに差はないみたい……。
角川版全巻リストを見てみる(こちらをタップ)
1巻 | 日本の始まり | 旧石器〜縄文・弥生〜古墳時代 |
2巻 | 飛鳥朝廷と仏教 | 飛鳥〜奈良時代 |
3巻 | 雅なる平安貴族 | 平安時代前期 |
4巻 | 武士の目覚め | 平安時代後期 |
5巻 | いざ、鎌倉 | 鎌倉時代 |
6巻 | 二つの朝廷 | 南北朝〜室町時代前期 |
7巻 | 戦国大名の登場 | 室町時代後期〜戦国時代 |
8巻 | 天下統一の戦い | 安土桃山時代 |
9巻 | 江戸幕府、始動 | 江戸時代前期 |
10巻 | 花咲く町人文化 | 江戸時代中期 |
11巻 | 黒船と開国 | 江戸時代後期 |
12巻 | 明治維新と新政府 | 明治時代前期 |
13巻 | 近代国家への道 | 明治時代後期 |
14巻 | 大正デモクラシー | 大正〜昭和時代初期 |
15巻 | 戦争、そして現代へ | 昭和時代〜平成 |
16巻 | 多様化する社会 | 平成時代〜令和 |
別巻 よくわかる近現代史 1 | 大正から激動の昭和へ | |
別巻 よくわかる近現代史 2 | 戦中・戦後の日本 | |
別巻 よくわかる近現代史 3 | 現代日本と世界 | |
別巻 | 歴史まるわかり図鑑 | |
別巻 | まんが人物事典 |
小学館版全巻リストを見てみる(こちらをタップ)
1巻 | 日本文化のあけぼの |
2巻 | 律令国家への道 |
3巻 | 平城京と政争の時代 |
4巻 | 平安王朝と貴族政治 |
5巻 | 院政と武士の台頭 |
6巻 | 鎌倉幕府の成立 |
7巻 | 室町幕府と下剋上の時代 |
8巻 | 戦国大名と織豊政権 |
9巻 | 江戸幕府誕生 |
10巻 | 天下泰平の時代 |
11巻 | 「内憂外患」の時代 |
12巻 | 開国と幕末の動乱 ☜小学館の公式サイトではここからが近現代 |
13巻 | 明治維新と文明開化 |
14巻 | 日清・日露戦争と帝国日本 |
15巻 | 大正デモクラシー |
16巻 | 恐慌と軍部の台頭 |
17巻 | アジア・太平洋戦争 |
18巻 | 占領と日本の復興 |
19巻 | 高度経済成長の時代 |
20巻 | 平成から令和へ |
資料&コラムの割合
角川版のコラム(解説)は、「〜なんだ。」「〜だね。」など口語体で語りかけるように書かれていて子どもが読みやすい仕様。
一方小学館版のコラムは、文字ぎっしりで大人でも読み応えがある内容です。
資料はどちらもカラーの写真や絵などが豊富に収録されていて、各時代のイメージが掴めたり、文化を知ることができます。
ページ数
ページ数は、角川版・小学館版ともにほぼ同じでした。
漫画のカラーページの割合
漫画のカラーページ割合は、角川版・小学館版ともにぴたりと一緒でした。
本のサイズ感
本のサイズは、小学館版の方が一回り大きいです。
重さも小学館版の方がボリュームあり。
角川版・小学館版ともにソフトカバーで、持ち運びしやすくなっています。
全巻のサイズ感は下記の通り。
全巻ずらっと並べてみると、1冊分くらい小学館版の方が幅広です。
全巻セット購入特典
角川版全巻購入5大特典
わが家は角川版はちょこちょこ買い足して全巻そろえたので、付録はもらえなかったのですが、すごろくなどかなり面白そうな特典ばかりです……!
小学館版全巻セット購入4大特典
小学館版は、4つの付録のほかに初回セット限定特典(オリジナル骨伝導ワイヤレスイヤホン、全20巻無料で読めるデジタル版)があります。
付録がかなりおもしろいですよ!親子で活用してます♪
角川版は2024年9月に新セットが発売されました!
【日本の歴史漫画】角川版と小学館版(最新版)の比較一覧表
角川版と小学館版の違いを比較表にまとめてみましたので、ご参照ください。
巻数と価格 | 全16巻+別巻5冊 全巻セット価格:20,900円(税込) 1冊の価格:957円(税込。※まんが人物事典を除く) | 全20巻 全巻セット価格:19,360円(税込) 1冊の価格:968円税込) |
発売日 | 2015年6月30日(15巻まで) ※別巻歴史丸わかり図鑑:2016年10月22日 ※別巻3冊(近現代史):2018年7月24日 ※16巻は2022年10月13日 ※別巻まんが人物事典:2024年9月11日 | 2022年12月1日 |
イラスト | 豪華な執筆陣によるイラスト | 活躍中の漫画家によるイラスト |
監修者 | 山本博文(東京大学教授) ※22巻のみ五百旗頭薫(東京大学教授) | 山川出版社の教科書作りに関わってきた歴史学者が専門分野の監修を担当 |
特徴 | 「東大流」で歴史の大きな流れを掴む工夫が満載 | 山川出版社が編集協力 |
近現代史の割合 | 全16巻+別巻5冊中8巻 | 全20巻中9巻 |
資料&コラムの割合 | 1冊約20ページ | 1冊26ページ |
ページ数 | 1冊のページ数:224ページ(別巻のまるわかり図鑑は223ページ) 総ページ数:4,831ページ | 1冊のページ数:224ページ 総ページ数:4,480ページ |
漫画のカラーページの割合 | 1冊につき17ページがカラー | 1冊につき17ページがカラー |
全巻購入特典 | 戦国すごろく 戦国武将のぼり旗しおり定規 関ケ原の戦いパノラマ大図解 近現代史まるわかりすごろく まんがでめぐる!世界遺産マップ | 重大事件100カード 日めくり日本史カレンダー 日本史ワンダー大地図 「つながる」重要年表 ハンドブック |
他の歴史漫画とも比べて選びたい方は、6社の日本の歴史漫画を比較した記事をご覧ください。
角川版と講談社版を徹底的に比べた記事はこちら▼
角川版と小学館版(最新版)のそれぞれのおすすめの人
角川版、小学館版を読んでみて、それぞれおすすめしたい人をまとめてみました。
私個人の勝手なイメージですが、通信教育にたとえると角川版は「進研ゼミ」、小学館版は「Z会」みたいな感じだなあと……。
角川版はかわいいキラキラしたイラストで歴史を楽しく学べ、小学館版は角川版に比べると落ち着いた感じのイラストで、歴史を深く学べる(文字が多く、ちょっと難易度高め)という印象を受けました。
角川版・小学館版両方買ってみて、最初の歴史漫画に(小学校低学年)どちらを選ぶかと聞かれたら……、わが家はやはり角川版を選びます。娘が角川版のイラストが大好きで……。中学生以降なら小学館版を選びたいなあ。
いずれにしろ、どちらも大学受験まで長く使える良質な日本の歴史漫画。
合う合わないはあると思うので、図書館や書店で実際にお手にとって、お子さんと試し読みされることをおススメします。
お子さんが読みやすい・おもしろそうと感じたものを選ぶのがいいと思います!
歴史に触れるのがまったく初めての方は、ドラえもんの日本の歴史やコナンの日本史探偵も楽しく読めておすすめです(娘が小1の頃購入し、おもしろかったそうで何度も読んでいました)。
まとめ:お子さんの食いつき具合を観察して選ぶのがオススメ!
ここまで、角川版と小学館版を色々比べてみました。
わが家は娘が小2の時に角川版を、小4の現在(つい最近)小学館版(リニューアル版)も全巻購入しました。
まずは角川版で歴史を楽しく学んで、知識がある程度身についたあと、小学館版を導入するという選択をしましたが(清水の舞台から飛び降りるつもりで……)、読み比べて楽しんだり、親子で歴史のことを話す機会がさらに増えたので、思いきって両方購入して良かったと思っています。
ぜひ本記事を参考にしていただいて、お好みの日本の歴史漫画を選んで親子で楽しんでくださいね!
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